ハナハナイメージ

沖縄県における30パイ機の設置状況

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更新日:2017年8月4日

沖縄は「沖スロ」とも呼ばれるパチスロ30パイ機の“本場”である。そのことは、ホールに設置されている30パイ機の設置比率の高さと稼働率の高さに示されている。「沖縄パチンコラボ(OPL)」による独自調査によれば、沖縄県内のホールにおける30パイ機の設置比率は、遊技機全体(パチンコ+パチスロ)の45.2%、パチスロ全体(30パイ機+25パイ機)の74.9%を占めている。ちなみに、遊技機全体(パチンコ+パチスロ)に占めるパチスロの設置比率は60.3%である。稼働面でいえば、沖縄県内ではいずれの店舗でもほぼ間違いなく、30パイ機の稼働がパチンコや25パイ機に比べ突出して優れている。しかも、少なくとも30パイ機に関しては、1枚20円の通常貸玉の稼働率が、1枚5円や2円といった低貸玉コーナーよりも高い店舗がほとんどである。


沖縄県ほど30パイ機の設置比率が高い都道府県は、全国のどこにも存在しない。だが、設置比率の高さではなく設置台数の多さあれば、沖縄県よりも多い県が存在する。沖縄県内における30パイ機の設置台数は、OPLの集計で1万4185台となっている。だが愛知県内における30パイ機の設置台数は概算で2万3000台と、沖縄県よりも9000台ほど多い。沖縄県よりも愛知県が、県内の人口、ホール数、設置台数のいずれでも圧倒的に数が多いためである。2017年6月末の時点でポータルサイト「P-WORLD」に公開されていた情報から集計した数値では、パチスロに占める30パイ機の設置比率が10%以上となる県を、74.9%の沖縄県以下から抽出すると、高い順に岐阜県27.2%、三重県25.9%、愛知県22.7%、新潟県21.6%、茨城県16.5%、岩手県11.9%となる。設置比率を5%以上とすれば、石川県、佐賀県、栃木県、群馬県、千葉県、長崎県、福島県が加わる。30パイ機設置比率の高い県が集中しているのはまず、岐阜県、三重県、愛知県の東海3県である。この3県だけで、全国の30パイ機の38.0%を占めている。沖縄県を除いた46都道府県の30パイ機に東海3県が占める比率は44.6%と、半数近くを占有している。沖縄県と東海3県以外に30パイ機の設置比率が高い県は、新潟県と、東京都・埼玉県・神奈川県を除く関東の3県、そして九州北部となる。


30パイ機の機種構成を沖縄県と他県とで比較した場合、3つの相違点を指摘することができる。相違点のひとつめは、30パイ機に占める「ハナハナ」シリーズの優位性の程度の差にある。沖縄県を含め全国で共通して、「ハナハナ」シリーズがもっとも高い設置比率となっており、同シリーズが30パイ機を代表するシリーズ機であると言っていい。ただし沖縄県と他県では、その優位性の“重み”はやや異なる。沖縄県における「ハナハナ」シリーズの設置比率が40.3%であるのに対し、沖縄県を除く全国での「ハナハナ」シリーズ設置比率は53.8%と、全国の比率の方がやや高い。これは、沖縄県においては「トリプルクラウン」シリーズが「ハナハナ」シリーズに匹敵する優位性を維持しているのに対し、他県では「ハナハナ」シリーズがノーマルタイプ(Aタイプ)では他シリーズの追随を許さないほどに圧倒的な優位性を確立しているためである。ただし、各県の「ハナハナ」シリーズの設置機種を細かく見ると、沖縄県では「ハナハナ」シリーズ内に占める「キングハナハナ」シリーズの比率が72.3%と圧倒的に高いのに対し、他県では41.8%にとどまっており、「ハナハナホウオウ」や「ドリームハナハナ」、「クイーンハナハナ」といった「キングハナハナ」シリーズ以外のシリーズ機も一定のシェアを占めているという特徴がある。


沖縄県と他県の相違点の2点目は、ATタイプ・ARTタイプの「沖ドキ!」シリーズが設置されている比率である。同機の設置比率は、沖縄県では11.8%に過ぎないのに対して、他県では40.2%にも達する。この格差が、沖縄県および他県における30パイ機の“性格”の違いを象徴的に示している。他県では顧客は30パイ機に対して、「沖ドキ!」シリーズから想起される「波の荒さ」や「一撃性」をノーマルタイプに対しても期待するのに対し、沖縄県で顧客はノーマルタイプの特徴とされる「穏やかさ」や「安心感」、「安定感」を期待しているのではないかと推測することができる。この違いの背景には、3号機や4号機時代に他県では、「沖スロ」と言えば裏モノ・Bモノを意味していたのに対し、沖縄県で裏モノ・Bモノが他県ほどには蔓延しなかったという事情があるのかもしれない。改めて説明するまでもないことだろうが、「沖ドキ!」のゲーム性は、裏モノの「沖スロ」が示していた挙動をATタイプの擬似ボーナスによって再現したものである。また他県では、30パイ機のATタイプ・ARTタイプには、「沖ドキ!」シリーズが95.0%と大多数を占める。それに対して沖縄県では30パイ機のATタイプ・ARTタイプのなかで同シリーズが占める比率は58.9%にとどまっており、残る4割以上は「ビンゴ」シリーズや「ワンバー」シリーズによって占められている。沖縄県で「沖ドキ!」シリーズは、他県ほどには特権的な地位を確立できてはいない。


沖縄県と他県の相違点の3点目は、30パイ機における「ハナハナ」シリーズおよび「沖ドキ!」シリーズ以外の機種が占める比率である。沖縄県以外の他県で「ハナハナ」シリーズおよび「沖ドキ」シリーズ以外の30パイ機の構成比率は3.4%に過ぎない。一方、沖縄県では39.3%に達している。そしてその多くが「トリプルクラウン」シリーズとなる。この比率は「ハナハナ」シリーズの構成比率に匹敵する。沖縄県では、「ハナハナ」シリーズの設置台数よりも「トリプルクラウン」シリーズの設置台数の方が多い店舗を見かけることも珍しくない。


以上、3つの相違点をまとめて沖縄県と他県における30パイ機の構成比率を示すと、おおよそ次のようになる。沖縄県では、「ハナハナ」シリーズ:「トリプルクラウン」シリーズ:「沖ドキ!」シリーズ:その他の構成比率は4:4:1:1となるのに対し、他県では5:0:4:1となる。沖縄県では「トリプルクラウン」シリーズが「ハナハナ」シリーズと並んで主力機種としての設置比率を保持しているのに対し、他県では「沖ドキ!」に特権的な設置比率が与えられている。

パチスロでは今後、規則改正の影響が現れてくることが予想されている。沖縄県下の30パイ市場にはどのような影響を及ぼすのか、OPLでは注視していく。

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