沖スロ図鑑 8 2017年の沖スロ新機種

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「グレートキングハナハナ」、「トリプルクラウンZEROⅡ」、「ワンバーワン」

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現行の5.5号機の新台設置期間が9月末までとなっており、10月1日からは5.9号機の時代に移行する。さらに来年2月1日からは、いよいよ6号機が登場する。そのためこの9月には、メーカーによる在庫一掃のため、パチスロ5.5号機の新台ラッシュを迎えている。

だが、沖スロ・30パイ機の新機種数は、内地の25パイ機に較べて、極端に少ない。それでも沖スロの主力シリーズのほとんどすべてで、新機種が登場した。パイオニアの「ハナハナ」シリーズでは「グレートキングハナハナ-30」が、清龍ゲームジャパンの「トリプルクラウン」シリーズでは「トリプルクラウンZEROⅡ-30」が、ベルコのART機では「ワンバーワン‐30」が、北電子の「マハロ」シリーズでは「ロイヤルマハロ‐30」が、7月から8月にかけて、導入され稼働を開始している。沖スロにはほかにも本年中に、パイオニア「ドキドキマンゴー‐30」とエマ「イミソーレ3V‐30」も稼働を開始しているが、沖縄県内での導入は数店舗以下にとどまっている。本稿では2017年に登場した沖スロ新機種のうち、「グレートキングハナハナ」、「トリプルクラウンZEROⅡ」、「ワンバーワン」の3機種について簡単に紹介する。

「グレートキングハナハナ」は、「キングハナハナ」、「ニューキングハナハナ」とつづく「キングハナハナ」シリーズの3代目である。初代の登場は2011年、2代目が2014年と、3年ごとにシリーズ機が登場している。「ハナハナ」シリーズでは、「ニューキングハナハナ」と「グレートキングハナハナ」の間に、2015年に「ハナハナホウオウ」、2016年に「ドリームハナハナ」が発売された。「グレートキングハナハナ」の略称は、定まっている訳ではないが、「グレキン」と呼ばれることが多い。メディアによっては「GKH」という表記も見られる。「グレートキングハナハナ」のスペックは、ボーナス合算確率が設定①1/186~設定⑥1/138、出玉率(機械割)が設定①96%~設定⑥112%。ちなみに一世代前の「ニューキングハナハナ」のスペックは、設定①1/189~設定⑥1/138、出玉率(機械割)が設定①96%~設定⑥112%となっていた。「グレートキングハナハナ」の最大の特徴は、「震感覚(しんかんかく)」のプレミアム演出として、ボーナス告知時に筐体全体が震える「プレミアムバイブレーション」演出を搭載している点である。リールが停止時に震える「バウンドストップ」というプレミアム演出も搭載されている。設定看破要素としては、これまでのシリーズ機から、BB中のサイドパネルフラッシュ時における「スイカ」停止頻度とボーナスエンディング時のパネルフラッシュの発生頻度を継承している。パネルデザインの特徴としては、下部パネルに大きく「王冠」があしらわれている点である。

「ハナハナ」シリーズは現在、①「キングハナハナ」シリーズ、②「ドラゴンハナハナ」、「ハナハナホウオウ」といった伝説の動物シリーズ、③「クイーンハナハナ」、「ドリームハナハナ」といったその他の「ハナハナ」シリーズの3つに分けることができ、それぞれが3年周期で発売されている。パイオニアのパチスロでは、沖縄において「ハナハナ」シリーズ以外にも「沖縄フェスティバル」シリーズが、2015年に初代、2016年に2代目「もっと!沖縄フェスティバル」が登場しており、「ハナハナ」シリーズとの設置シェアのバランスがどのあたりに落ち着いていくのか、注目されている。同社はさらに、シリーズ初となる「ハナハナ」シリーズの25パイ機の発売を発表した。この「グレートキングハナハナ(‐25)」の稼働は、本年11月からが予定されている。25パイ機市場において「ハナハナ」シリーズがどれほどの拡がりを見せ、定着するのか。沖縄のパチスロ市場とは直接関係しないトピックではあるが、こちらにも注目したい。

「トリプルクラウンZEROⅡ」は、2014年に登場した「トリプルクラウンZEROⅠ(トリプルクラウンZERO‐ONE)」の直接の後継機である。ただし同シリーズでは「ZEROⅠ」以降、2015年に「トリプルクラウン3」、2016年に「トリプルクラウンG」と、1年に1機種の頻度で新機種が発売されている。「ZEROⅡ」のスペックは、ボーナス合算確率が設定①1/204.80~設定⑥1/156.04、出玉率(機械割)が設定①96.47%~設定⑥107.72%となっており、この数値は「ZEROⅠ」とまったく同じである。「ZEROⅡ」の最大の特徴は、リールの両サイドに設置された、トロフィーを手にした「バッター(トリプルクラウン)ランプ」の背後から立ち上る「炎ランプ」である。「炎ランプ」の配置はシリーズ初。BB消化中の「炎ランプ」フラッシュ時における「チェリー」停止頻度が、設定判別要素のひとつとなっている。設定判別要素はほかに、ボーナスエンディングの際の上部パネルにある「3冠ランプ」の発光率などがある。これまでの「トリプルクラウン」シリーズ機にも言えることではあるが、これまでのシリーズ機と「ZEROⅡ」との間に、目だった変更や新要素の搭載は行われておらず、既存のシリーズ機からの入替を誘引する要因に乏しい。そのため本機への入替は、認定切れなど入替が迫られる場合に限られそうだ。

「ワンバーワン」は、2001年より稼働を開始し、沖縄のパチスロ市場では大きなシェアを保持していた4号機の30パイ機「ワンバー1」の直接の後継機である。「ワンバー」シリーズには2012年登場の5号機に「ニューワンバーE」があり、同機も一定の支持を得ていた。ただベルコの沖スロとしては、一部の「スーパービンゴ」シリーズで30パイ仕様のバージョン機が発売されており、特に2014年に発売された液晶機「スーパービンゴS2」が「ニューワンバーE」を市場から駆逐した格好となっていた。ベルコ機の特徴のひとつに、比較的大きな7セグが演出の重要な要素となっていることがあるが、比較的大きな液晶画面を搭載し、25パイ機のARTタイプの流れに位置づけることのできる「スーパービンゴS2」は、ベルコの伝統的な7セグ機の流れからは外れていたと言える。そのためリールの上に大きな7セグを搭載する今回の「ワンバーワン」は、まさにベルコの伝統、あるいは本流に回帰した沖スロと言えそうだ。

「ワンバーワン」は、これまでのベルコの沖スロと同様に、ノーマルAタイプではない。純増枚数約1.7枚(ボーナス込み2.0枚)のART「ONE BAR BONUS」を搭載したA+ARTタイプである。ARTの初当たり確率は、設定①1/498~設定⑥1/390、1セットは基本33ゲーム(初当り時には2セット確定)。獲得枚数54枚の「CDボーナス」当選確率は全設定共通で1/112。「CDボーナス」消化後にかならず移行するチャンスゾーン「CD(カウントダウン)7(黄)」、あるいはチャンス役からのARTチャンスゾーン「CD7(青)」突入がARTのメインルートとなっている。プレミアムARTとして「BAR」揃いからの「BIG ONE BAR BONUS」、上乗せ特化ゾーンとして「7ラッシュ」と「スーパーCD7」を搭載。機械割は、設定①97%~設定⑥111%である。

ノーマルAタイプの「裏モノ」あるいは「Bモノ」の挙動を再現したユニバーサルエンターテインメント系列の「沖ドキ!」が一定のシェアを占めるまで沖縄のパチスロ市場は、「ハナハナ」と「トリプルクラウン」の両シリーズに代表されるノーマルAタイプと、4号機BタイプAT機の流れを汲む「ワンバー」シリーズの2系統に集約できる状況があった。このタイミングで「ワンバーワン」が登場したことにより、6号機時代初期の沖縄パチスロ市場でも、4号機時代と変わらずに「ワンバー」シリーズが一定のシェアを確保しつづけることがほぼ確実な情勢となっている。

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