沖スロ図鑑 3 「沖ドキ!」

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沖ドキ!

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2014年に登場し、「トリプルクラウン」、「ハナハナ」に次ぐ沖スロ第3の勢力となったのが、「沖ドキ!」である。中古機価格が高騰したために設置規模は、需要の高さに対して供給が下まわる水準でとどまった。そのため多くの設置店舗では高稼働を維持している。

「沖ドキ!」は、ボーナスによってコインを増やすAタイプ(ノーマルタイプ)ではなく、ATという小役の集中区間による擬似ボーナスによってコインを増やすボーナス非搭載のATタイプである。そのため擬似ボーナスの連チャン区間が発生する。内部的にはATの上乗せを、擬似ボーナス間に32ゲーム以内のブランク(準備区間)を挟むことにより、連チャンとして見せている。沖スロをどう定義するかにもよるのだが、その定義をAタイプと限定した場合には、本機は沖スロに該当しないことになる。

液晶非搭載、リールの左右上部にハイビスカスランプを搭載、ハイビスカスランプが光ればボーナス確定と、本機はほかの沖スロの要件を満たしている。しかも「7」揃えに目押しが不要。ボーナスの連チャンは、裏モノ(Bモノ)が流通していた3号機や4号機時代では定番だった挙動であり、それを合法的に再現した。本機最大の特徴は、擬似ボーナスの集中する、いわゆる「波の荒い」機種を、内部的な仕組みを理解していなくてもAタイプの沖スロと同じ感覚で打てるということである。

ただ、「波が荒い」ということは、その分、初当たりまでのハードルが高く、通常時が辛めということだ。1000円あたりのベースとなるゲーム数は23ゲーム。Aタイプと比較してはもちろん、ATタイプとしても辛めの部類に入る。擬似ボーナスの初当たり確率は、設定①の合算で242.8分の1である。ただしATタイプで連チャンがあるため、ハイビスカスランプが光っている時間をAタイプの沖スロよりも長くたのしむことができる。また連チャン時には擬似ボーナス終了後32ゲーム以内に再当選するため、ヤメ時もわかりやすい。

遊技機メーカーの業界団体は、パチンコホールより撤去されることが望ましい「高射幸性遊技機」をリストアップし発表しているが、本機はそのなかに含まれていないことも、高稼働を維持する要因となっていると思われる。業界団体はまた、5.9号機への切り替えを達成するために、パチンコホールでの旧試験適合機の設置比率を2016年12月1日の段階で50%以下、2017年12月1日の段階で30%以下とすることを目指している。本機も撤去されることが望ましいカテゴリーに分類されている。ただし沖縄ではAタイプ沖スロの設置比率が圧倒的に高いため、沖縄において本機はこの制約からも自由である。

2016年に本機の後継機として、「沖ドキ!トロピカル」と「沖ドキ!パラダイス」が発売された。後継機では1000円あたりのベースとなるゲーム数を40ゲームに増やしたが、「トロピカル」はゲーム性でヘビーユーザー向けの仕様変更がなされていたためオリジナル機の客層に合致せず、稼働面で苦戦。「パラダイス」では「トロピカル」の通常時のマイルドさを継承しつつも不評だった点を改善したものの、オリジナル機と同じ水準の支持を得ることはできなかった。オリジナル「沖ドキ!」のパネル画に描かれるキャラクターは、大人っぽい「カナちゃん」。「パラダイス」と「トロピカル」には、妹という設定でまだ幼さの残る「ハナちゃん」が描かれている。

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