沖スロ図鑑 2 「トリプルクラウン」シリーズ

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トリプルクラウン

©清龍ゲームジャパン

「ハナハナ」シリーズが登場するまで、沖縄のパチンコ・パチスロ市場をほぼ独占していたのが、「トリプルクラウン」である。1992年に3号機から4号機へと時代は変わっても、沖縄ではしばらくのあいだ現行の筐体に比べて上部が大きく右側面に巨大なレバーの付いたアップライト筐体の3号機が現役で稼働していた。3号機時代のパチスロと同じ先告知の30パイ機が4号機に登場していなかったためである。そのような状況で1994年にマックスアライドより発売されたのが「トリプルクラウンⅡ」であった。ちなみにほぼ同時期に「Ⅰ」から「Ⅲ」までの3型式が発売されており、「Ⅱ」が30パイの沖スロ仕様となっていた。業界の騒動により「トリプルクラウン」シリーズの発売元は、ラスターを経て、現在では韓国系の清龍ゲームジャパンとなっている。略称は「トリクラ」「バット」「バッター」など。シリーズ名の「トリプルクラウン」とは野球の「三冠王」という意味で、パネル画には帽子に手をかけ、バットを脇に挟み、ホームランとなったボールの行方を目で追うバッターが、初代から一貫して描かれている。リール右上のバットとボールの「CHANCE」ランプが黄色く光ればボーナス確定。ただし最近のシリーズ機には、ランプが赤く光るプレミアム演出が搭載された。「ハナハナ」シリーズには後告知も搭載されているが、本シリーズでは基本的には先告知メイン。液晶非搭載の完全告知機である。

「ハナハナ」シリーズと「トリプルクラウン」シリーズとの告知形式以外の最大の相違点は、前者が新作のシリーズ機ごとに目玉となる新機軸を盛り込むのに対して、後者では大きな変化が見られない点である。「トリプルクラウン」シリーズのプレミアム演出では、最近のシリーズ機に「赤バット」に加えて「緑バット」が追加されるなど、少しずつその数を増やしてはいるが、「ハナハナ」シリーズほど斬新なものは見られない。そのためおよそ20年以上にわたって「変わらない」という大きな安心感は確かに存在している。ただしそのため本シリーズは新規顧客層の取り込みには不向きであり、固定客の確保維持が主な任務として期待されることになる。また資金力があり、競合店との差別化を図りたいというホールによって真っ先にシェアを削られるのが本シリーズとなりがちだ。

沖縄では設置するパチスロのほとんどすべてが「トリプルクラウン」で占められていた時期があり、そして沖縄以外の都道府県にほとんど設置されていないという2つの理由から、現在でも本シリーズが、もっとも沖縄らしい沖スロであると言うことができる。

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