「沖スロ」とは何か

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沖縄県内のホールでは、「沖スロ」と呼ばれるパチスロが主流となっています。県内の遊技機全体に「沖スロ」が占める設置比率は約45%。パチスロに限定すれば約75%にも達しています。 「沖スロ」と呼ばれるための必要条件は、「30パイ」というサイズのコインを使用していることです。沖縄県以外の都道府県のホールにおいて設置されているパチスロの多数派は、「25パイ」というサイズの、やや小さなコインを使用しています。「30パイ」コインは、「25パイ」と比べてやや大きめ。重みもあります。 必ずしも満たしている必要はありませんが、満たしていれば、より「沖スロ」らしいという十分条件は、ボーナスのみでコインを増やす純Aタイプ(ノーマルタイプ)であること、ランプの点灯によるわかりやすい完全告知機であること、ボーナス時の目押しが比較的容易であること、筐体の基調色が赤でハイビスカスなど沖縄らしいモチーフがデザインに使用されていること、などがあります。

1990年代前半の3号機から4号機への切り替えによって、「トリプルクラウン」シリーズが沖縄のホールをほぼ独占する状態になりました。同シリーズの独占状態は、2000年代初頭の「ハナハナ」シリーズ登場まで10年間弱ほどつづきます。ハイビスカスという沖縄らしいモチーフだけでなく、定期的にバリエーション豊かなシリーズ機が生産販売された「ハナハナ」シリーズは年々設置シェアを増やしていきました。

2014年に登場してすぐ、「ハナハナ」シリーズ、「トリプルクラウン」シリーズにつづく第3の勢力にまで設置シェアを伸長させたのが、「沖ドキ!」でした。同機は内部的には純増3枚のATタイプなのですが、ATは擬似ボーナスとなっています。液晶は非搭載、擬似ボーナス当選時にはハイビスカスランプで告知、「7」図柄の目押しは容易と、内部システム以外すべての点において「沖スロ」の要件を満たしており、ATタイプであることを忘れて「ボーナスが連チャンするAタイプ」と見なして打つことも可能な仕様が沖縄でも評価されました。

ところで、沖縄において「沖スロ」が定着したのは、パチンコ・パチスロ史においても沖縄独自の流れが存在したためでした。1972年の日本復帰まで米軍による施政下にあった沖縄では、カジノで用いられるのと同じスロットマシンが基地内のレクリエーション施設を中心に設置されていました。このスロットマシンでは、ベット時に米ドル硬貨が直接投入され、当選時には米ドル硬貨が払い出されます。日本への復帰にあたってスロットマシンはパチスロに入れ替えられましたが、コインには米ドル硬貨と同じサイズの「30パイ」が用いられました。また筐体にも、当時のスロットマシンと共通するフォルムを持つアップライト筐体が用いられていました。アップライト筐体のパチスロは3号機時代まで継続して使用されており、前述のとおり、4号機への切り替えと同時に「トリプルクラウン」と入れ替えられています。

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